マカオカジノ最大手SJM、カジノ売上大不振で純利半減、市場シェアは維持=15年Q1

マカオのカジノライセンス保有6社の一角で業界最大手のSJMホールディングスは5月4日、今年(2015年)第1四半期の業績を発表。同社のカジノ売上は前年同期比37.3%減の142.81億香港ドル(日本円換算:約2214億円)、調整後EBITDAは8.6%減、純利益は46.5%減の10.04億香港ドル(約156億円)となり、主要指標でいずれも大幅なマイナスを記録した。

マカオのカジノ売上は昨年(2014年)6月から今年4月まで11ヶ月連続で前年割れとなるなど、低迷が長期化の様相を呈している。第1四半期の累計カジノ売上は前年同期比36.6%減の647.77億パタカ(約9747億円)で、SJMホールディングスの減収幅はこれとほぼ一致している。

SJMホールディングスが同日発表したプレスリリースでは、大幅減益の主要因について、同社のカジノ売上37.3%減となったことを挙げている。内訳ではVIPカジノ部門が45.4%減の79.22億香港ドル(約1228億円)、マスゲーミング(平場)部門が23.9%減の60.48億香港ドル(約937億円)、スロットマシン(トンボラ含む)が5.6%減の3.11億香港ドル(約48億円)。

また、第1四半期のマカオのカジノ市場における同社のシェアは前年同期から0.3ポイント下落の22.7%で、依然としてトップ水準を維持しているものとみられる。

同社の第1四半期の平均稼働ゲーミング(カジノ)テーブル数は、VIP部門が前年同期から52台減の574台、マスゲーミング部門が14台増の1209台、スロットマシンは178台減の2793台となっている。数字はいずれも第1四半期各月末の平均値。

なお、同社のホテル、飲食及び関連サービスを含む部門の売上は8.7%減の1.58億香港ドル(約24億円)で、カジノ売上を含む総売上の1.1%を占めるにすぎない。

【資料】マカオの2015年月次カジノ売上(カッコ内は前年同月比)
・2月:237.48億パタカ=約3574億円(17.4%減)
・2月:195.42億パタカ=約2941億円(48.6%減)
・3月:214.87億パタカ=約3233億円(39.4%減)
・4月:191.67億パタカ=約2884億円(38.8%減)
>1〜4月累計:839.44億パタカ=約1兆2632億円(37.1%減)
※データ出典:澳門博彩監察協調局

SJMグループの旗艦施設グランドリスボアとホテルリスボア(資料写真)=マカオ—本紙撮影

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