マカオの人口64万人突破、返還後15年で46%増=15年3月末

マカオ政府統計調査局は5月12日、今年(2015年)3月末時点における最新の人口統計を発表。総人口は前年比4.3%増の64万700人に上り、全体の50.6%にあたる32万4200人が女性、27.3%にあたる17万4924人を「外傭」と呼ばれる中国本土、フィリピン、ベトナムなど域外からの労働力が占めた。

今年第1四半期の新生児数は直前期(昨年第4四半期、以下同)から375人減の1711人。性別比は111.5(女児100に対して男児111.5人)で、国連が示す通常出生性別比(102〜107)を大きく上回った。

死亡数は49人増の536人で、三大死因は悪性腫瘍(がん)が184人、循環器系疾病が139人、呼吸器系疾病が92人。

中国本土からの移民は995人増の2639人、マカオ居留権獲得者数は3人減の600人。

今世紀に入って以降、マカオの人口は右肩上がりに増えており、ポルトガルから中国へ返還された年にあたる15年前(1999年末)の43.8万人から46%、10年前(2004年末)の46.5万人から38%、5年前(2009年末)の54.2万人から18%のぞれぞれ増となっている。

マカオの人口増について、大型リゾート施設が相次ぎ開業、または建設中であることから、サービス業や建設業に従事する域外からの労働力が増えているのが主要因。なお、その6割以上を占めるのが中国本土出身者となる。

なお、マカオの面積は東京・山手線の内側の半分、大阪環状線の内側とほぼ同じ約30平方キロメートルと小さく、世界で最も人口密度が高い地域となっている。

安定した雇用状況が続くマカオの町並み。手前がマカオ半島南部、奥がタイパ島(資料)=2015年4月(写真:GCS)

安定した雇用状況が続くマカオの町並み。手前がマカオ半島南部、奥がタイパ島(資料)=2015年4月(写真:GCS)


マカオ半島の中央から北西を望む空撮画像。奥に見えるのが香港と広東省珠海市、マカオの3地を結ぶ海上橋「港珠澳大橋」と出入境施設の建設予定地となる人工島=2015年4月(写真:GCS)

マカオ半島の中央から北西を望む空撮画像。奥に見えるのが香港と広東省珠海市、マカオの3地を結ぶ海上橋「港珠澳大橋」と出入境施設の建設予定地となる人工島=2015年4月(写真:GCS)

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