マカオの新規住宅ローン承認額、前月比6.3%下落=15年3月
- 2015/5/14 20:18
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は5月14日、今年(2015年)3月の住宅及び商業物件向けローンの新規貸付承認総額を発表。前月との比較で住宅ローンは下落、商業向けは上昇、未返済ローン残高はいずれも上昇となった。
新規住宅ローン貸付承認総額は前月から6.3%下落の49億パタカ(日本円換算:約732億円)となった。このうち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は93.6%。金額ベースではマカオ居民向けが10.5%下落、非居民向けが191.9%の急上昇となった。前年同月比では40.5%上昇。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から89.4%の上昇となる17億パタカ(約254億円)。このうち、総額の90.3%を占めるマカオ居民向けが75.4%上昇。前年同期比では1379.5%の上昇。
新規商業物件向けローン貸付承認額は106.1%上昇の97億パタカ(約1448億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は97.7%。金額ベースでは、マカオ居民向けが179.1%上昇、非居民向けが82.9%下落。前年同期比では3.8%上昇。
3月末現在の住宅ローンの未返済残高は1590億パタカ(約2兆3741億円)で、前月末から2.0%、前年同時期から27.2%のそれぞれ増。このうち、マカオ居民が占める割合は94.1%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から1.9%、3.1%のそれぞれ増。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から3.5%、前年同時期から38.3%のそれぞれ増となる1322億パタカ(約1兆9739億円)。このうちマカオ居民が占める割合が90.5%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から4.3%増、3.5%減。
3月末締めの住宅ローン未返済比率は0.07%で、前月末からわずかな下落、前年同月から0.01ポイント上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.06%で、前月末からわずかな上昇、前年同月から0.02ポイント上昇。