マカオの年間カジノ売上予測を28.5%減の3.75兆円に下方修正=大手投資銀行
- 2015/5/15 11:11
- カジノ・IR
大手投資銀行のドイチェバンクが先に発表したマカオの今年(2015年)のカジノ売上予測について下方修正を行ったという。マカオのカジノ売上は昨年(2014年)6月から今年4月まで11ヶ月連続で前年割れとなっており、低迷が長期化している。
マカオの月刊英字経済誌「マカオビジネス」が5月12日付電子版で報じた内容によると、ドイチェバンクはこのほど発表した短信の中で、前月(4月)の実績数値を鑑み、今年のマカオのカジノ売上予測を前年比25.9%減の325億米ドル(日本円換算:3兆8802億円)から28.5%減の314億米ドル(約3兆7488億円)に下方修正したという。また、VIP部門の低迷を下方修正の主要因として挙げた。
昨年のマカオの通年カジノ売上は前年比2.6%減の3515.21億パタカ(約5兆2564億円)となり、今世紀初のマイナスを記録。今年1-4月の累計カジノ売上は前年同期比37.1%減。マカオのカジノ売上減の理由として、中国本土富裕層を中心としたハイローラーと呼ばれるVIPカジノ客の流出が指摘されている。
【資料】マカオの2015年月次カジノ売上(カッコ内は前年同月比)
・1月:237.48億パタカ=約3551億円(17.4%減)
・2月:195.42億パタカ=約2992億円(48.6%減)
・3月:214.87億パタカ=約3213億円(39.4%減)
・4月:191.67億パタカ=約2866億円(38.8%減)
>1〜4月累計:839.44億パタカ=約1兆2553億円(37.1%減)
※データ出典:澳門博彩監察協調局