マカオ・コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)内のコタイエキスポホールで5月19日、アジア最大規模のカジノ関連見本市「G2E(グローバルゲーミングエキスポ)アジア2015」が開幕する。会期は5月21日までの3日間。
G2Eアジアの開催は今年で9回目。例年、G2Eアジアでは、世界的スロットマシン機器メーカーをはじめ、システム、サービスまで、幅広いジャンルの出展がみられるのが特徴。今回の出展者数は約160社。主催者によると、前回の来場者数は過去最高の8233人を記録し、今回は1割増を見込んでいるという。
G2Eアジアについては、日本企業による出展、日本人来場者も多い。日本に本社を置く企業では、セガサミーグループのカジノ機器メーカーとして2013年に設立されたセガサミークリエイション、エイビック(遊技機部品)、ゲンダイエージェンシー(広告代理店)、また、海外法人を通じて、JCMグローバル(紙幣計数機)、アルゼゲーミングマカオ(カジノ機器)、エンジェルプレイングカードマカオ(トランプ)、コナミオーストラリア(カジノ機器)、マツイアジア(カジノゲーム用品)、ソニー香港(映像機器)、キヤノン香港(複写機)がブース出展を行う。
このほか、日本関連では、19日午後には韓国及び日本におけるカジノ誘致をテーマとした業界関係者向けセミナーが開催される。
今回のG2Eでは、カジノ解禁間近の状況にある日本に対する関心が高く、業界関係者向けセミナーでも主要テーマとして取り上げられた。また、日本企業による出展や視察に訪れる日本人の姿も目立ち、日本勢の存在感を示す形となった。
マカオのカジノ売上は昨年6月から今年4月まで11ヶ月連続で前年割れとなっているが、依然として世界最大のカジノ都市であることにかわりはない。また、フィリピンやシンガポールといった新興カジノ都市が勃興する中、アジアのゲーミング情報のハブとして日本を含む世界からマカオの注目度が増大している。