マカオ・コタイ地区に5月27日午後5時、大型カジノIR(統合型リゾート)施設「ギャラクシーマカオ」第2期及び「ブロードウェイマカオ」がオープンした。
マカオのカジノ売上が昨年6月から今年4月まで11ヶ月連続で前年割れとなる逆風下の船出となるが、運営会社のギャラクシーエンターテイメントグループ(以下、GEG)では「ノンゲーミング(非カジノ要素)に重点を置いた新しいタイプのIR施設」としており、これまでカジノ一辺倒のイメージが強かったマカオのツーリズム界に新風を吹き込むことが期待されている。
ギャラクシーマカオはGEGの旗艦施設で、第1期が2011年5月に開業済み。ブロードウェイマカオは隣接区画に建ち、ギャラクシーマカオと通路で直結する。ギャラクシーマカオ第2期及びブロードウェイマカオの開業により、ギャラクシーマカオのサイズは一気に2倍の110万平米となる。GEGの発表によると、ギャラクシーマカオの第1期と第2期、ブロードウェイマカオを合わせた総投資額は430億香港ドル(日本円換算:約6700億円)に上る。
今回、リッツカールトンマカオ、JWマリオットホテルマカオ、ブロードウェイホテルの3ホテルが同時オープンとなり、第1期で開業済みのバンヤンツリーマカオ、ホテルオークラマカオ、ギャラクシーホテルを含む合計ホテル客室数は4000室へ拡大。この他、カジノ、200店舗規模のショッピングモール、高級店からローカル店まで幅広いチョイスが揃う120店の飲食施設、客席数3000席の多目的シアター、世界最大規模の波の出るプールと流れるプールなど、マス及びプレミアムマス市場をターゲットにしたレジャー・エンターテインメント要素が多数盛り込まれた。
GEGによると、来客数は1日平均7万人を想定しており、このうち5割が中国本土、2割が香港・マカオ、その他は韓国、日本、台湾からの旅客と見込んでいる。ホテル客室数は4000室に増えるが、「稼働率はこれまで通りの95%を維持できる」と強気の姿勢を示した。