MERS感染者と同便で香港渡航の韓国人密接接触者2名が検査・隔離を拒否=香港当局が説得続ける
- 2015/5/30 14:22
- 香港・大湾区
今月(5月)26日、MERS(中東呼吸器症候群)に感染疑いのある44歳の韓国人男性(29日に感染確定)が韓国・ソウルから香港を経由して中国広東省恵州へ渡航した事案について、香港衛生当局が感染者の移動中における密接接触者の追跡調査を進めている。
香港食品衛生局の高永文局長は5月30日午前、感染者が搭乗した5月26日のソウル・仁川国際空港発、香港国際空港行きアシアナ航空OZ723便の隣席にいた18名の密接接触者に対して隔離施設へ入るよう連絡を取っているが、このうち2名の韓国人が検査及び隔離を拒否していることを明らかにした。同局では在香港韓国総領事館スタッフと連携し、2名に対して事態の重要性を理解してもらい、隔離に応じるよう呼びかけているという。なお、香港の法律では2名を強制隔離することができないことから、衛生当局では入管、警察の協力を得て説得を続けるとしている。
【情報更新】
マカオの政府系放送局TDMが5月30日夕方のラジオニュースで報じた内容によると、すでに香港当局が香港島の繁華街にあたるコーズウェイベイ地区で2人を確保し、特別車輌で新界・西貢地区にある隔離施設に移送したという。