MERS懸念で韓国旅行ツアー申し込み半減=中国・広東省、当局は不当廉売禁止など通達

韓国におけるMERS(中東呼吸器症候群)の感染拡大を受け、香港及びマカオではすでに韓国への渡航自粛を求める勧告が出された。中国(本土)については現在も渡航警報は出されていないものの、MERSに対する懸念が広がり、近年続いた韓国旅行ブームが一気に沈静化がしている模様だ。

マカオの日刊紙「澳門日報」が6月12日付紙面で報じた内容によると、中国・広東省の旅行代理店の店頭から、韓国ツアーの宣伝パンフレットなどが次々撤去されているという。同省の大手旅行代理店、広東旅遊社の関係者は、訪韓パッケージツアー価格は大幅下落傾向で、一部では1000元(日本円換算:約2万円)の値下げも見受けられるの中、申し込み数は前年の半分程度にまで落ち込んでいるとのこと。その他の大手各社についても訪韓ツアーのキャンセル、延期、行き先変更が続いている状況で、広之旅では1000人、中国国旅広東分公司では全体の3分の2にあたる500人規模という。

また、省内の旅行業界を管轄する広東省旅遊局では、各旅行社に対して、訪韓旅客へのMERSに関するリスク提示義務、訪韓ツアーの不当廉売禁止などの通達を出したとのこと。

先月(5月)26日、MERSに感染した44歳の韓国人男性が香港を経由して中国広東省恵州市へ移動する事案が発生。感染者が現在も同省内の病院に収容されているほか、この男性と同じ空間にいたなどして密接接触者に認定された75人が省内で隔離されたことなどから、広東省は特にMERSに対する警戒意識が強い地域となっている。

MERSに感染した44歳韓国人男性が広東省へ移動する際に経由した香港国際空港(資料)—本紙撮影

MERSに感染した44歳韓国人男性が広東省へ移動する際に経由した香港国際空港(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コロアン島の北部・聯生海濱路で4月1日、地元の60代の女性が野犬に咬まれる事故が発生。 …
  2.  マカオ治安警察局は4月2日、マカオ半島の中区にあるマンションの一室について、無認可宿泊施設の疑い…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月2日、昨年第4四半期(2024年10〜12月期)の工業輸出状況調…
  4.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2025年)3月前半の住宅売…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は4月1日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する監察体制を維持する…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun