賭博の借金返済のため…マカオの主婦が夫のペットのカメ22匹を勝手に売り逮捕=市価750万円相当の希少種
- 2015/6/15 17:46
- 社会・政治
マカオに住む37歳の主婦が、夫がペットとして飼っていたカメ22匹を持ち出し、ペットショップに売ったとして窃盗の疑いで逮捕されていたことがわかった。カメはいずれも高級種として知られる3種類で、22匹分の市価は50万パタカ(日本円換算:約750万円)にも上るという。
マカオ司法警察局が6月13日に発表した内容によると、主婦は友人の38歳の男と共謀し、夫が屋上で飼っていたカメ22匹を持ち出し、市内のペットショップに売り、7.7万パタカ(約116万円)の現金を手にしたという。夫が屋上に設置していた監視カメラの映像から2人の犯行が明らかとなった。
逮捕された主婦は賭博で20万パタカ(約300万円)の借金を抱えており、犯行同機はその返済のためと供述しているという。また、カメを売って得た現金の行方については、6万パタカ(約90万円)を借金返済に充て、残りは共謀の男と一緒に使い果たしたとのこと。
なお、ペットショップに売られた22匹のカメのうち、9匹が飼い主の手元に戻ったという。
地元紙の記事によると、稀少種のカメについては熱心なファンが多く、中国本土を中心に世界各地のコレクターの間で活発に取引が行われることから、投機商品の性格も帯びつつあるという。今回ターゲットとなったカメの中には、観賞用のほか、亀ゼリーや漢方薬の原料として重宝され、1匹あたり10万パタカ(約150万円)以上で取引されることもあるという「ミスジハコガメ(金錢亀)」が含まれていたとのこと。