中国で入院中の韓国人MERS感染者、医療費未払い発覚=現地当局は自己負担求める姿勢

先月(5月)末、44歳の韓国人の男性がMERS感染疑いを隠して韓国から香港経由で中国・広東省へ渡航し、その後、体調を不良を訴えて搬送された現地の病院が実施した検査で感染が確定した事件は記憶に新しい。この男性は、今も広東省内の医療機関で入院治療を受けている。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が6月20日午後の電子版で前日のシンガポール紙の報道を元に伝えた内容によると、この韓国人の男性がこれまで15日間の入院治療にかかった費用を一切支払っていないことを中国当局者が明らかにしたという。

韓国人男性が入院している医療機関のある広東省恵州市衛生・計画生育局の許岸高局長は、国際慣習に照らし合わせた場合、中国でMERSの治療を受けている当該韓国人患者は、医療費を自己負担する必要があるとの考えを示したという。また、MERSは新型症例であり、この患者のためだけに多数の検査設備などを購入せざるを得なかったとし、治療にかかった総額は800万人民元(日本円換算:約1億5800万円)を超えるとのこと。

この件に関して、中国のネット上では患者本人の自己責任及び韓国政府の防疫体制の不備を指摘する意見が多く見受けられたという。

MERSに感染した44歳韓国人男性が広東省へ移動する際に経由した香港国際空港(資料)—本紙撮影

MERSに感染した44歳韓国人男性が広東省へ移動する際に経由した香港国際空港(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun