10月の通貨供給量、上昇継続

マカオ政府金融管理局は5日、10月の通貨供給量(廣義貨幣供應量)が継続して上昇を維持、融資残高の減少と貯蓄の増加により総体銀行預貸率が下落傾向にあると発表した。

【マネーサプライ】
通貨供給は1.4%下落、通知預金は8.9%の上昇。M1は前月比7.1%増、同時に準通貨負債が2.9%の上昇となり、通貨供給量M2が前月比3.4%増の3,601億パタカ(約3兆6千億円)となった。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.9%で前月比0.3%増、前年比0.1%減、香港ドルの比重は56%で、前月比0.2%減、前年比3.7%増。

【預金】
マカオ居民による預金は前月から3.5%増え、3,527億パタカ。通貨別ではマカオパタカ5.1%、香港ドル3.1%、その他通貨が2.9%とそれぞれ増加。非マカオ居民による預金は前月から0.2%減り、1,240億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は1.3%上昇し、422億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比2.4%増の5,189億パタカとなった。マカオパタカと香港ドルの比重はそれぞれ21.1%と47.7%。

【融資】
地元個人部門への融資は前月比1.0%減の1,894億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ29.8%と62.1%で、金額ベースでは565億パタカと1,777億パタカ。対外部門への融資は前月比0.6%減の2,120億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ0.8%と24.6%で、金額ベースでは16億パタカと521億パタカ。

【預貸率】
地元個人部門への融資減とマカオ居民による預金が増えたことにより、銀行の地元市民に対する預貸率は10月末時点で前月末と比較して2.1%減の48.0%に。非マカオ居民含む総体預貸率は2.5%減の77.4%。

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月1日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する監察体制を維持する…
  2.  マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  4.  マカオ治安警察局は3月31日、タクシー車内で拾った多額の現金入りの財布を着服したとして香港人の女…
  5.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2025年)1〜2月累計の歳…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun