マカオのSNSシェア「WeChat」がトップ=ネットユーザーの9割に普及、8割が毎日利用

マカオのインターネット研究組織、マカオインターネット研究学会とERS eリサーチラボが7月4日に公表したマカオ市民のインターネット利用調査レポートによると、インターネット普及率は前年と同水準の76%だったが、このうちモバイル端末経由のインターネット利用が72%に達したという。

調査は今年6月23日から29日にかけて、機械抽出した1002人(年齢層は6〜84歳)に対する訪問形式で実施されたもの。

調査レポートの内容によると、SNSサービスでは「WeChat(中国語名称:微信)」と呼ばれる無料メッセージ・通話サービスの利用者がインターネットユーザー全体の9割を占め、シェアトップに立った。また、利用者の8割は毎日1回以上利用しているといい、1日あたり平均のメッセージ送信回数は16回という。

「WeChat」は中国の大手IT企業テンセント社が開発したもので、日本で例えると「LINE」と似た機能を持つ。昨今、香港やマカオでも「LINE」がテレビコマーシャルを放映するなど積極的なプロモーションを手がけるが、同分野では「WeChat」や米国系の「WhatsApp」が先行している。

「WeChat」の普及拡大を受け、マカオの政府機関や企業の間でも公式アカウントを開設し、コミュニケーションツールとして活用する動きが目立っている。

マカオ司法警察局が開設した「WeChat」公式アカウントの画面イメージ(写真:澳門司法警察局)

マカオ司法警察局が開設した「WeChat」公式アカウントの画面イメージ(写真:澳門司法警察局)

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