マカオの携帯4Gサービス9月開始へ=通信最大手CTM幹部明かす

マカオ政府電信管理局は今年3月、公開入札を経て4社に第4世代携帯電話(4G)事業認可を与えた。香港や広東省など、近隣地域と比較して4Gサービスが出遅れたマカオだが、ようやく今年(2015年)中のサービス開始のメドが立った。

マカオの政府系放送局TDMが7月6日夜のラジオニュースで報じた内容によると、マカオ通信最大手のCTM(澳門電訊)ネットワークサービス部門ヴァイスプレジデントのデクラン・リョン氏が同社の4Gサービスの開始時期について、今年9月を予定していることを明かしたという。現在、料金プランの策定を進めているとのこと。

リョン氏によると、ネットワークインフラ整備については5月の長雨の影響で遅延したが、その後、遅れを取り戻しており、サービス開始時点でカバー率9割を達成できる見通しとした。

また、認可を獲得した4社のうち、同時にFDD及びTDDの2方式でサービスを提供するのはCTMが唯一となるとした。

マカオ初となる4G携帯電話事業ライセンスを獲得した4事業者のは、元ポルトガルテレコム系で通信最大手のCTM(澳門電訊)、中国本土系のチャイナテレコム(中國電信)、香港系のスマートーン(數碼通)とハチソンマカオ(和記澳門)で、いずれも現在マカオで3G携帯電話事業ライセンスを保有している。

マカオではモバイルデータ通信の拡大に伴い3G通信網のキャパシティが逼迫している現状もあり、4G導入によるユーザーの分散が解決策の1つとして期待されている。一方、マカオでは2Gから3Gへの全面移行が完了しておらず、2Gの停波時期は再三の延期を経て2023年6月の予定となっている。

マカオ市街にあるCTMの支店(資料)—本紙撮影

マカオ市街にあるCTMの支店(資料)—本紙撮影

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