中国人民解放軍、香港・マカオ青少年向け軍事キャンプ開催=毎夏恒例の愛国教育イベント
- 2015/7/14 9:41
- 社会・政治
香港・マカオの学生を対象にした中国人民解放軍による軍事サマーキャンプが駐香港及びマカオ部隊の駐屯地でスタートした。国家及び人民解放軍への理解、国防意識と規律の向上、精神の鍛練などを目的とした愛国教育の一環にあたる。
軍事サマーキャンプは2005年から毎年開催されており、今回で11回目を迎える。これまでに香港から2285人、マカオから1300人の学生が参加したという。
今回の参加者数は香港が260人、マカオが105人で、期間は香港が7月12日から15日間、マカオが7月13日10日間となっている。
中国人民解放軍は1997年7月1日の香港返還、1999年12月20日のマカオ返還を機にそれぞれ当地へ進駐している。人民解放軍の香港・マカオへの進駐について、住民の受け止め方はそれぞれだが、日常生活の中で人民解放軍の存在を意識することはほとんどないというのが現状。駐屯地の一般開放イベント、青少年向けキャンプ、公益活動等を通じ、しばしば地元住民との交流の機会が持たれている。
なお、中華人民共和国兵役法は香港・マカオを対象外としており、香港・マカオ居留権保有者は中国籍であっても人民解放軍に入隊することはできない。