香港、人気ジュニアアイドル写真集回収騒動=下着姿で開脚など「不適切」の指摘受け
- 2015/7/18 17:21
- 香港・大湾区
香港でトップクラスの人気を誇るジュニアアイドル、セリーヌ・ヤンさん(6)の写真集「童萌時光」について、内容の一部に下着姿の開脚シーンなどが含まれていたことから、SNSなどを通じて「不適切だ」とする批判が高まっている。
「童萌時光」は7月15日発売で、価格は118香港ドル(日本円換算:約1889円)。発売前日には香港の秋葉原と呼ばれる九龍・シャンスイポー地区にあるショッピングモール、ドラゴンセンターで発売記念イベントとサイン会が開催されたが、7月17日に香港の大型ブックフェア会場内で開催を予定していたサイン会が急きょ中止となったことをきっかけに大手メディアが一斉にこの件を報じ、騒動が広がった。
「童萌時光」はグラビア写真家として知られるロナルド・タム氏がセリーヌさんの韓国・済州島旅行に密着取材し、ポーズ指導は一切行わず、自然体の姿を撮影したものという。タム氏が代表を務めるポップコーン・パブリッシング社が版元でもある。
セリーヌさんの母親が発売初日にあたる7月15日、写真集の内容に対する反響が大かったことを受け、セリーヌさんの公式SNSページに見解を掲載。今回の写真集は記念作品であり、版元から金銭を受け取っていないこと、撮影はすべて母親同伴の下で行われ、セリーヌさん本人もロケを楽しんでいたとした。
版元のポップコーン・パブリッシング社は7月17日夜、香港メディア各社にプレスリリースを配信し、「写真集の制作スケジュールがタイトであったことから、事前にセリーヌさん及び家族に掲載写真の確認をすることができず、結果として多大なご迷惑をお掛けけした」とする謝罪コメントとともに、本の回収を行うことを発表した。
セリーヌさんは2008年生まれで、2013年に起用された香港の食品会社のテレビコマーシャル、同年の民放高視聴率ドラマへの出演をきっかけに人気が急上昇。地元紙によると、2012年のデビュー以来、70本以上の広告に起用されたという。香港の誰もが知っている超有名人と言っても過言ではない。