マカオの6月ホテル客室稼働率急落、2ケタ減の73.9%=供給増と旅客減重なる
- 2015/7/30 20:11
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局が7月30日に公表した最新統計で、今年(2015年)6月の平均ホテル客室稼働率が前年同月から10.6ポイントの大幅減となる73.9%にとどまっていたことが明らかとなった。
客室稼働率下落の要因として、前月(5月)末に新規大型ホテルの開業が相次ぎ客室供給が増えたこと、6月の訪マカオ旅客数が月次ベースで近年来最少だったことなどが挙げられる。
ホテル等級別の客室稼働率は、5つ星が10.7ポイント下落の75.3%、4つ星が12.2ポイント下落の72.4%、3つ星が7.1ポイント下落の75.7%。
今年6月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同月から3軒増の102軒、客室数は同7.2%増の2万9900室あり、このうち5つ星ホテルが30軒で、客室数は全体の66.6%を占める1万9900室。
今年6月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月比1.9%減の85.9万人(のべ、以下同)。内訳は中国本土旅客が7.0%減の51.8万人、台湾旅客が0.7%減の3.3万人、一方、香港旅客は24.8%の大幅増となる13.9万人だった。
マカオ政府統計調査局が7月23日に公表した入境旅客統計によると、今年6月の訪マカオ旅客数は前年同月比7.6%減となる224万8281人(のべ、以下同)で、2012年9月以来の最少を記録した。
マカオ政府土地工務運輸局が5月15日に公表した資料によると、今年第1四半期時点で着工済みのホテルが18軒、計画段階のものが25軒あり、これら43軒の合計客室数が2万5600室に上ることが明らかになった。近い将来、マカオのホテル客室数は現在のおよそ2倍の5万4000室となる見通し。