マカオでカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角で、マカオ半島の新口岸地区で大型IR(統合型リゾート)「MGMマカオ」を運営するMGMチャイナホールディングスは8月4日、今年(2015年)上半期の業績を発表。総売上は前年同期比33%減の92.0億香港ドル(日本円換算:約14811億円)、純利益は44%減の17.0億香港ドル(約274億円)、調整後EBITDAが36%減の24.4億香港ドル(約393億円)となった。
同社の上半期のカジノ売上は33%減の90.4億香港ドル(約1456億円)。内訳ついては、マスゲーミング(平場)テーブルが19%減、スロットマシンが26%減、VIPゲーミングテーブルが46%減といずれも大幅なマイナスとなった。同社ではVIP部門と比較して利益率の高いマスゲーミング部門へ経営資源のシフトを進めたとしており、マスゲーミングフロアのゲーミングテーブル数は昨年同期の194台から241台に増え、総数の約6割占めるとのこと。また、マスゲーミング部門の売上が利益に占める割合は8割を超え、過去最高水準に達したという。
なお、ホテル部門の客室稼働率は0.4ポイント減の98.2%、1客室あたり売上は1%増の2343香港ドル(約3万7735円)と安定した結果となった。
同社がマカオ・コタイ地区で開発を進める新規IR「MGMコタイ」については、開業予定時期を2016年第4四半期とした。ホテル客室数は約1500、ゲーミングテーブル数は最大500台を想定しているといい、延べ床面積の85%以上をノンゲーミング(非カジノ)要素に充てるとしている。