マカオの6月新規住宅ローン承認額、前月比5.7%上昇=4ヶ月続いた下落に歯止め
- 2015/8/11 15:48
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は8月11日、今年(2015年)6月の住宅及び商業物件向けローンの新規貸付承認総額を発表。新規貸付承認額は住宅向け、商業向けともに前月から上昇に転じ、いずれの未返済ローン残高についても上昇を継続した。
新規住宅ローン貸付承認総額は前月から5.7%上昇の39億パタカ(日本円換算:約609億円)となり、4ヶ月続いた下落に歯止めがかかった。このうち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は96.8%。金額ベースではマカオ居民向けが6.2%の上昇、非居民向けが8.2%の下落。なお、前年同月比では57.1%の下落となった。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から14.7%の下落となる2.82億パタカ(約44億円)。このうち、総額の96.8%を占めるマカオ居民向けが11.3%下落。前年同期比では89.7%の下落となった。
新規商業物件向けローン貸付承認額は51.8%上昇の62億パタカ(約968億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は95.8%。金額ベースでは、マカオ居民向けが64.6%の上昇、非居民向けが45.4%の下落。前年同期比では42.7%下落。
6月末現在の住宅ローンの未返済残高は1655億パタカ(約2兆5838億円)で、前月末から1.4%、前年同時期から20.1%のそれぞれ増。このうち、マカオ居民が占める割合は94.1%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から1.5%、0.7%のそれぞれ増。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から1.1%、前年同時期から34.0%のそれぞれ増となる1408億パタカ(約2兆1982億円)。このうちマカオ居民が占める割合が89.2%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から1.3%増、0.9%減。
6月末締めの住宅ローン未返済比率は0.07%で、前月末から0.01ポイント下落、前年同月から0.01ポイント上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.07%で、前月末から0.03ポイント上昇、前年同月と同水準。