韓国が世界的に最も簡単に運転免許が取得できる国として話題となっている中、マカオのユーザーを対象とした「韓国・済州島4日間免許取得ツアー」などと銘打った斡旋業者による宣伝活動がSNS上などで見受けられるという。

往復航空券、ホテル宿泊、送迎、通訳サービスの手配などを含む合宿免許のようなパッケージで、オートマ（AT）限定なら1日で免許を取得できるとした上、マカオに戻った後、マカオの正式免許証への切替ができることをセールスポイントとして謳っているのが特徴だ。

マカオで教習所に通って免許取得を目指す場合、難易度、費用、所要時間はいずれも日本と同水準といわれる。一方、マカオには海外免許からマカオの正式免許に切替ができる制度（日本の「外免切替」に近いもの）も存在する。

マカオの運転免許を管轄するマカオ政府交通事務局は8月20日に発表したプレスリリースの中で、韓国での免許取得とマカオの外免切替制度の活用による「抜け道」で集客を行う業者の存在に不信感を示した上、韓国で発行された運転免許証を対象とした外免切替について、条件の厳格化を実施することを明らかにした。今後、韓国で発行された免許証のマカオ免許への切替については、現地滞在期間が6ヶ月以上であることを証明する書類の添付が必須となるという。

韓国・ソウルの繁華街、明洞（ミョンドン）地区の町並み（資料）＝2010年—本紙撮影