マカオ警察、麻薬運び屋の香港人大学生逮捕、比からマカオ経由で香港へ密輸図る=コカイン1キロ、末端価格4500万円相当押収
- 2015/8/25 7:08
- 社会・政治
マカオ司法警察局は8月23日、麻薬取引の疑いで香港人大学生の李容疑者(20)を逮捕し、容疑者が履いていた靴底から約1キログラム、末端価格にして300万パタカ(日本円換算:約4500万円)相当のコカインを押収した。
同局によると、フィリピン・マニラからマカオへ麻薬の密輸を試みる香港人がいるとの通報を受けて容疑者の割り出しを行い、8月23日午後3時頃にマカオ国際空港で該当者を発見。その後、尾行を続け、香港との間を往来する高速船が発着する外港フェリーターミナルから出国をする直前に逮捕に踏み切ったという。容疑者のマカオ内での移動中に第三者との接触はなかったとのこと。
その後の調査で、李容疑者は大学の同級生から麻薬密売組織を紹介され、麻薬の密輸を1回1万パタカ(約15万円)の報酬で請け負っていたとのこと。前日に組織から指示を受けてマカオ入りした後、フィリピンに向かい、荷物を受け取って再びマカオに戻ったという。また、今回がこの組織から依頼された2度目の案件だったと供述しているという。
昨今、マカオ警察が麻薬犯罪に対する取り締まりを強化する中、マカオにおいて密売組織から「運び屋」として利用された香港人青少年の逮捕が相次いでいる。マカオの日刊紙「澳門日報」が8月24日付紙面で報じた記事によると、香港人青少年が運び屋として利用された事案では、これまで香港からマカオへの密輸が中心だったという。