カジノ低迷長期化のマカオ、GDPマイナス26.4%=15年第2四半期

マカオ政府統計調査局は8月31日、今年(2015年)第2四半期の域内総生産(GDP)を公表。実質GDPはマイナス26.4%となり、今年第1四半期に記録したマイナス24.5%から1.9ポイント悪化した。マイナス成長は4四半期連続。

同局では、GDP縮小した主要因としてサービス輸出の大幅減を挙げている。特に、ゲーミング(カジノ)サービス輸出の40.5%減、その他ツーリズムサービス輸出の21.5%減が目立った。なお、投資が31.2%増、個人消費が2.0%増、政府最終消費が5.7%増となるなど、内需については安定しており、サービス輸出のマイナスの一部を相殺するかたちとなったとのこと。

カジノ税がマカオ政府の歳入の約8割(2014年実績)を占めるなど、ゲーミング(カジノ)産業はマカオ経済の屋台骨といえる存在。マカオ全体の月次カジノ売上は、昨年6月から今年7月まで14ヶ月連続で前年割れとなっており、低迷が長期化の様相を呈している。今年1〜7月の累計カジノ売上は36.7%減の1402.59億パタカ(日本円換算:約2兆1307億円)。マカオのカジノ売上減の理由として、中国本土富裕層を中心としたハイローラーと呼ばれるVIPカジノ客の流出が指摘されている。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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