マカオ居民の預金残高微減、人民元預金4.1%減響く=15年7月、マカオ貨幣・金融統計
- 2015/9/4 11:19
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は9月4日、今年(2015年)7月の貨幣・金融統計を公表。マカオ居民(マカオ居留権保有者)の預金残高が前月から0.8%の微減に。また、広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)が前月に続いて下落、総体銀行預貸率は前月から上昇を継続した。
【マネーサプライ】
流通貨幣が1.4%上昇、通知預金が16.4%の下落となり、M1は前月から13.4%減少。同時に、準通貨負債は1.3%上昇、通貨供給量M2は0.7%減の4853億パタカ(日本円換算:約7兆2717億円)となった。前年同月と比較してM1が7.6%、M2が0.8%のそれぞれ下落。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は28.3%で前月から1.1ポイント、前年同月から3.7ポイントのそれぞれ増、香港ドルの比重は48.5%で、前月から1.5ポイント、前年同月から1.4ポイントのそれぞれ減、人民元の比重は11.0%で、前月から0.4ポイント、前年同月から4.9ポイントのそれぞれ下落、米ドルの比重は10.0%で、前月から0.8ポイント、前年同月から2.4ポイントのそれぞれ増。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から0.8%減の4737億パタカ(約7兆978億円)。通貨別ではマカオパタカが3.4%、米ドルが7.7%のそれぞれ増、香港ドルが3.6%、人民元が4.1%、その他外貨は0.6%のそれぞれ減。非マカオ居民による預金は前月から6.5%減の2488億パタカ(約3兆7258億円)。公共部門の銀行システムへの預金は1.0%上昇の1229億パタカ(約1兆8404億円)に。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比2.3%下落の8454億パタカ(約12兆6600億円)となった。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.4%、41.2%、13.4%、21.9%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月比2.2%増の3841億パタカ(約5兆7520億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ26.7%、65.6%、0.8%、6.1%で、金額ベースでは1027億パタカ(約1兆5380億円)、2521億パタカ(約3兆7752億円)、33億パタカ(約494億円)、235億パタカ(約3519億円)。対外部門への融資は前月比0.6%増の3879億パタカ(約5兆8089億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.5%、22.0%、20.3%、50.8%で、金額ベースでは57億パタカ(約854億円)、854億パタカ(1兆2789億円)、789億パタカ(約1兆1815億円)、1972億パタカ(約2兆9531億円)。
【預貸率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は7月末時点で前月末と比較して1.6ポイント上昇の64.4%。非マカオ居民含む総体預貸率は3.3ポイント上昇の91.3%。