例年、9月から翌年7月にかけて開催される香港競馬。9月6日、2015-16年シーズンが開幕し、沙田(シャーティン)競馬場で10レースが開催された。
マカオの日刊紙澳門日報が9月7日付紙面で香港中新社電(6日)を引用して報じた記事によると、開幕日に沙田競馬場に駆けつけた観衆は6万7300人に上り、馬券売上高は昨年の開幕日との比較で0.7%増、開幕日として過去最高となる11億4700万香港ドル(日本円換算:約176.8億円)を記録したとのこと。
第4レースで15シーズンぶりに香港人の女性見習騎手による騎乗があったことも話題となったという。
香港競馬は香港の競馬競技団体にあたる香港賽馬会(ホンコン・ジョッキークラブ)が運営。香港賽馬会では、シーズン中、原則として毎週水曜日と週末にレースを開催している。水曜日は香港島の市街地にあるハッピーバレー競馬場でのナイトレース、週末にはハッピーバレー競馬場または郊外の沙田競馬場でのデーレースとなる。
香港賽馬會の資料によると、香港競馬の前シーズン(14〜15年)の累計馬券売上高は前々シーズン(13〜14年)から5.8%増となる1079.25億香港ドル(約1兆6632億円)で、3シーズン連続で過去最高記録を更新。また、累計入場者数は2.6%増の207.1万人で、直近12年で最多となった。
また、昨シーズンの香港における馬券売上高から払戻金及び手数料を差し引いた香港賽馬会の通期の収入は4.3%増の168.62億香港ドル(約2599億円)、香港特別行政区政府に納付する競馬ゲーミング税は4.4%増の123億香港ドル(約1896億円)だった。
香港賽馬会は、競馬のほか、サッカーくじや「六合彩」と呼ばれるロトなども販売している。