マカオの7月新規住宅ローン承認額、前月比6.6%上昇=カジノ低迷の中、2ヶ月連続プラスに
- 2015/9/11 16:35
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は9月10日、今年(2015年)7月の住宅及び商業物件向けローンの新規貸付承認総額を発表。住宅、商業向けともに、新規貸付承認額、未返済ローン残高についてそれぞれ前月から上昇を継続した。
新規住宅ローン貸付承認総額は前月から6.6%上昇の42億パタカ(日本円換算:約634億円)で、4ヶ月続いた下落後、2ヶ月連続のプラスとなった。このうち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は96.6%。金額ベースではマカオ居民向けが6.3%、非居民向けが13.8%のそれぞれ上昇。なお、前年同月比では23.9%の下落となった。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から185.6%の上昇となる8.06億パタカ(約122億円)。このうち、総額の97.4%を占めるマカオ居民向けが187.3%上昇。前年同期比では25.2%の下落となった。
新規商業物件向けローン貸付承認額は102.4%上昇の126億パタカ(約1903億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は78.3%。金額ベースでは、マカオ居民向けが65.3%、非居民向けが948.7%のそれぞれ上昇。前年同期比では27.8%下落。
7月末現在の住宅ローンの未返済残高は1670億パタカ(約2兆5224億円)で、前月末から0.9%、前年同時期から18.6%のそれぞれ増。このうち、マカオ居民が占める割合は94.2%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から1.0%、0.7%のそれぞれ増。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から4.7%、前年同時期から32.7%のそれぞれ増となる1474億パタカ(約2兆2264億円)。このうちマカオ居民が占める割合が88.3%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から3.7%増、13.1%増。
7月末締めの住宅ローン未返済比率は0.07%で、前月末、前年同月とそれぞれ同水準。商業物件向けローンの未返済比率は0.05%で、前月末、前年同月からそれぞれ0.02ポイント下落。