FIFAが香港サポーターの中国国歌ブーイング行為などを問題視=調査経て処分検討
- 2015/9/18 14:07
- 香港・大湾区
FIFA(国際サッカー連盟)が香港サッカー協会に対し、一部香港サポーターの問題行為に関する規律調査の実施を求めていることがわかった。
香港サッカー協会が9月18日に公式ウェブサイトに掲載した内容によると、今月(9月)8日に香港・九龍のモンコック・スタジアムで開催されたサッカーW杯ロシア大会アジア2次予選(C組)香港対カタール戦において、香港サポーターの一部が中国国歌の「義勇軍行進曲」演奏時にブーイングを行ったこと、カタール選手に対してレモンティーの紙パックを投げつけたことなどが問題視されているという。
FIFAはこれらの行為が国際サッカー規則及び国際スタジアム安全・保安規則に反するとし、香港サッカー協会に対して調査を命じ、9月22日までに回答するよう求めたとのこと。FIFAでは調査資料及びその他のエビデンスを元に、香港サッカー協会に対する処分が必要かどうかの判断を行うという。
香港では、今年6月に開催された2次予選のブータン戦、モルディブ戦でも同様の行為があり、FIFAが香港サッカー協会に対して注意喚起していたことも明らかとなっている。
香港サッカー協会は、再三の呼びかけにも関わらず、一部ファンが迷惑行為を続けたことによりFIFAから処分を受ける可能性が出てきたことは非常に遺憾であるとコメントを出したとのこと。
香港サッカー協会は英国統治下にあった1914年に発足し、東アジアでは最も長い歴史を持つ協会として知られる。1954年のAFC(アジアサッカー連盟)創設メンバーで、同年FIFAにも加盟した。
なお、今回の2次予選ではそれぞれ別にサッカー協会が存在する中国と香港が同じC組に入ったことでも注目されている。現在まで、香港が4試合を終え、勝ち点7(得失点差+8)で3位、中国が3試合を終え、勝ち点7(得失点差+9)で最終予選進出ラインの2位につけている。首位は3試合を終え、勝ち点9(得失点差+17)のカタール。中国と香港の直接対決は、9月3日の中国ホームで開催された試合がスコアレスドローとなっており、香港ホームの次戦は11月17日に予定されている。