8月訪マカオ旅客1.7%減の303万人、中国本土旅客の減少続く=前月からは14.5%回復
- 2015/9/24 8:40
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は9月23日、今年(2015年)8月の入境旅客統計を公表した。同月の訪マカオ旅客数は前年同月比1.7%減、前月からは14.5%増となる303万3081人(のべ、以下同)となった。
今年8月の訪マカオ旅客のうち53.0%が日帰り旅客で、旅客の平均滞在時間は前年同月から0.1日増の1.1日、宿泊を伴う旅客に限ると0.2日増の2.1日。
旅客の居住地別では、訪マカオ旅客の大半を占める中国本土が1.7%減となる209万5013人、このうち個人旅行者に限ると1.0%減の105万3157人。省市別では広東省が97万9764人で最大となり、以下、湖南省の9万429人、福建省の9万260人と続く。その他の主要居住地では香港が0.8%増の64万583人、台湾が3.5%増の9万1378人、韓国が24.8%減の4万3710人。8月の入境旅客数に占める中国本土旅客の割合は69.1%で、前月から2.8ポイント上昇している。
今年1〜8月の累計入境旅客数は前年同期比3.2%減の2043万8474人。このうち、中国本土旅客は4.1%減の1363万6972人で、全体に占める割合は66.7%。
なお、今年3月末からこれまで週4便だったマカオ航空のマカオ・大阪(関西国際空港)直行便がデイリー運航化され、旅客の伸びが期待された日本だが、4月の入境旅客数は16.5%減の1万6095人、5月は8.4%減の2万4363人、6月は13.3%減の2万991人、7月は6.0%減の1万9808人、8月についても8.2%減の2万5533人とふるわない状態が続いている。マカオでは円安を背景に日本渡航ブームとなっていることから、増便による効果は日本側のインバウンドが恩恵を受けるものとみられる。なお、マカオ航空では東京(成田)直行便についても今年11月からデイリー化(現在週4便)を予定している。
マカオを訪れる韓国人旅客は近年増加傾向にあり、昨年(2014年)は前年比16.9%増の約55万人に達している。しかし、韓国で5月末からMERS(中東呼吸器症候群)の感染拡大が顕在化したことを受け、6月、7月、8月は前年同月比で2割超の大幅減に転じた。