マカオのカジノ業界、国慶節大型連休も「売上急回復は期待できない」

中国本土では、10月1日の国慶節(中国の建国記念日)から7日まで、1週間の長期連休となる。中国本土ギャンブラーが主要ターゲットとなるマカオのカジノ業界にとって、大きな書き入れ時のひとつといえる。

しかしながら、マカオのカジノ売上は昨年(2014年)6月から今年8月まで15ヶ月連続で前年割れとなっており、低迷が長期化の様相を呈している。その理由として、中国本土の反汚職キャンペーンやマカオ当局によるカジノ周辺の規制及び入境制限の強化などを理由に、VIPカジノの主要顧客基盤である中国本土富裕層のマカオへの渡航意欲が減退していることが挙げられる。

マカオの月刊英字経済誌マカオビジネスが9月25日付電子版で報じた記事によると、マカオのカジノ運営ライセンス保有6陣営の一角で、「リスボア」ブランドのカジノ施設を展開するSJMホールディングスのアンジェラ・リョン業務執行取締役は香港で取材を受けた際、国慶節大型連休中についても、マカオのカジノ売上の急回復は期待できないとの見方を示したという。一方、マカオを訪れる旅客数は昨年と比較して10%程度の増が見込まれるとし、飲食ビジネスにとってはプラスに作用するのではないかとのこと。

アンジェラ・リョン氏(資料)—本紙撮影

アンジェラ・リョン氏(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  総合不動産サービス企業のJLL(仲量聯行)は4月17日、同社がマカオ・コロアン島の石排灣地区に位…
  2.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2025…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  4.  マカオ金融管理局は4月16日、今年(2025年)3月末のマカオ特別行政区の外貨準備高(外匯儲備資…
  5.  マカオ治安警察局は4月16日、路上で小学生女児の尻を触ったとしてマカオ人の男(86)を逮捕したと…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun