マカオの8月ホテル客室稼働率84.4%=供給増で前年から下落も宿泊客数は増加
- 2015/9/30 21:02
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局が9月30日に公表した最新統計で、今年(2015年)8月の平均ホテル客室稼働率が前年同月から5.6ポイント下落となる84.4%だったことが明らかとなった。ただし、前月との比較では2.7ポイント良化。7割台が続いた上半期から2ヶ月連続で改善が見受けらた。
前年同月比で客室稼働率が下落している要因として、今年に入って以降の相次ぐ新ホテル開業により供給客室数が7.2%増えたこと、8月の訪マカオ旅客数が1.7%減だったことなどが挙げられる。
ホテル等級別の客室稼働率は、5つ星が前年同月から5.6ポイント下落の85.4%、4つ星が7.3ポイント下落の85.4%、3つ星が2.4ポイント下落の84.8%。
今年8月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同月から4軒増の102軒、客室数は同7.2%増の2万9900室あり、このうち5つ星ホテルが3軒増の30軒で、客室数は全体の66.6%を占める1万9900室。
今年8月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月比3.6%増の99.9万人(のべ、以下同)。内訳は中国本土旅客が2.1%増の65.2万人、香港旅客が24.7%増の15.6万人だった。なお、日本旅客は2.3%増の1.4万人、韓国旅客は8.6%減の2.0万人。
8月は夏休みシーズンにあたる。ホテル各社が値下げプロモーションによる積極的な集客を打ち出したことで、一定の需要喚起の効果があったものとみられる。
マカオ政府土地工務運輸局が8月30日に公表した資料によると、今年第2四半期時点で着工済みのホテルが22軒、計画段階のものが30軒あり、これら52軒の合計客室数が2万1100室に上るという。近い将来、マカオのホテル客室数は現在のおよそ1.7倍の5万1100室となる見通し。