FIFA、香港サッカー協会に罰金処分=サポーターの中国国歌ブーイング行為などを問題視
- 2015/10/6 10:51
- 香港・大湾区
HKFA(香港サッカー協会)は10月5日、今年9月に香港で開催されたW杯ロシア大会アジア2次予選の試合における一部香港サポーターの問題行為に関し、FIFA(国際サッカー連盟)から5000スイスフラン(日本円換算:約62万円)の罰金処分を受けたことを明らかにした。
FIFAは9月中旬、同月8日に香港・九龍のモンコック・スタジアムで開催されたサッカーW杯ロシア大会アジア2次予選(C組)香港対カタール戦において、香港サポーターの一部が中国国歌の「義勇軍行進曲」演奏時にブーイングを行ったこと、カタール選手に対してレモンティーの紙パックを投げつけたことを問題視し、HKFA対してに規律調査の実施を求め、調査資料及びその他のエビデンスを元に処分を決定するとしていた。
香港では、今年6月に開催された2次予選のブータン戦、モルディブ戦でも同様の行為があったことから、FIFAがHKFAに対して再三にわたって注意喚起していたという。
なお、HKFAによると、今後状況の改善が見受けられない場合、さらに重い処分を科すとFIFAから警告を受けたことも明らかにした。
香港サッカー協会は英国統治下にあった1914年に発足し、東アジアでは最も長い歴史を持つ協会として知られる。1954年のAFC(アジアサッカー連盟)創設メンバーで、同年FIFAにも加盟した。
なお、今回の2次予選ではそれぞれ別にサッカー協会が存在する中国と香港が同じC組に入ったことでも注目されている。現在まで、香港が4試合を終え、勝ち点7(得失点差+8)で3位、中国が3試合を終え、勝ち点7(得失点差+9)で最終予選進出ラインの2位につけている。首位は3試合を終え、勝ち点9(得失点差+17)のカタール。中国と香港の直接対決は、9月3日の中国ホームで開催された試合がスコアレスドローとなっており、香港ホームの次戦は11月17日に予定されている。