香港とマカオを結ぶ高速船、沈没漁船の乗員3人と犬1匹を救助

香港とマカオの間を約1時間で結ぶ高速船ターボジェットだが、前日(10月10日)に発生したエンジン故障が原因とみられる火災事故(負傷者なし)に続き、今度は11日に沈没船の漂流者3人と犬1匹を発見し、救助するというお手柄で2日連続地元紙のトップを飾ることとなった。

マカオ海事当局が11日夜に発表したプレスリリースによると、同局に同日午後3時頃、中国・珠海の海難事故センターからマカオ・外港フェリーターミナルの東、約11海里の海上付近で漁船の沈没事故があり、乗員らが救命ボートで漂流しているとの連絡があったという。直ちに無線で付近を航行する高速船に注意を呼びかける連絡をした上、救助船で捜索を行ったとのこと。

その後、午後3時20分頃、香港・九龍からマカオ・外港フェリーターミナルに向かっていたターボジェットの高速船が漂流している救命ボートを発見し、船を泊めて救助活動を実施。漁船の乗員3人と犬1匹を収容し、再びマカオへ向かって航行を続けた。マカオ到着後、救助された乗員らは救急車で病院に搬送されたが、自立歩行可能で命に別状はない様子だったという。

なお、11日のマカオは曇り時々雨の天気で、昼間でも気温20℃を下回る今秋シーンズ最も寒い一日だった。

ターボジェットは香港とマカオの間を約60分で結んでいる。24時間運航で、昼間の運航間隔は香港島・上環発着が15分に1本、九龍半島・尖沙咀発着が30分に1本。

ターボジェットの高速船に救助された沈没漁船の乗員ら=マカオ・外港フェリーターミナル(写真:マカオ海事・水務局)

ターボジェットの高速船に救助された沈没漁船の乗員ら=マカオ・外港フェリーターミナル(写真:マカオ海事・水務局)

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