マカオの10月カジノ売上復調、国慶節連休効果=投資銀行見通し
- 2015/10/14 12:46
- カジノ・IR
マカオのカジノ売上は昨年(2014年)6月から今年9月まで16ヶ月連続で前年割れ、今年1〜9月の累計カジノ売上についても前年同期比36.2%減の1760.15億パタカ(日本円換算:約2兆6387億円)で、平均月次売上200億パタカ(約2998億円)としたマカオ政府の今年度予算を下回る。
低迷が長期化する中、例年書き入れ時となる中国の国慶節大型連休(10月1〜7日)を含む10月の売上に注目が集まっている。
マカオの日刊紙澳門日報が10月14日付紙面で投資銀行各行による国慶節大型連休を含む10月2週目までの推計売上を元にした10月の月次カジノ売上見通しを報じているが、いずれも前年割れとなるものの、政府予算の200億パタカを上回るとする内容となった。
シティが業界情報を元に発表したレポートでは、10月2週目(10月1〜11日、以下同)までのカジノ売上が約85億パタカ(約1274億円)、1日平均ローリングチップ量が8.11億パタカ(約122億円)で前月実績を42%を上回ったとのこと。国慶節連休中に限った1日平均ローリングチップ量は9.14億パタカ(約137億円)に達し、10月の月次カジノ売上は保守的な予測との前提で前年比29%減の200億パタカとした。
クレディ・スイスは10月2週目までのカジノ売上が91億パタカ(約1364億円)に上り、市場予測を上回ったとした。好調だった国慶節連休中の数字を織り込んだ上、10月の月次売り上げ見通しについて前年同月比25〜28%減とした。
ドイツ銀行は国慶節連休期間中の1日平均カジノ売上が前年比28%減、前月比65%増の9.14億パタカ(約137億円)だったが、連休直後の10月8〜11日は6.75億パタカ(約101億円)に下落しており、10月の月次カジノ売上は前年同月比22〜25%減との予測。
なお、10月については月末(27日)に大型IR(統合型リゾート)スタジオ・シティが開幕予定であることから、カジノ売上にプラス作用をもたらす可能性もあるとされる。