マカオのカジノが従業員に現金380万円携行指示=払い出し即対応措置も襲撃リスク憂慮
- 2015/10/23 13:36
- カジノ・IR
マカオの大手カジノ運営企業サンズチャイナ社がスロットマシン部門の従業員に対し、来月(11月)1日から勤務中に現金25万香港ドル(日本円換算:約380万円)を携行するよう指示を出したという。会社側は、客がカジノゲームで勝った際、すぐに払い出しを行うためと説明しているのこと。
マカオの政府系放送局TDMが10月23日午前のラジオニュースで報じたもので、サンズチャイナのスロット部門の従業員およそ10人とカジノ従業員らで構成される互助組織のメンバーらが同日、マカオ政府労工局を訪れた際に明らかにしたという。
従業員らによると、サンズチャイナ社が運営するヴェネチアンマカオのカジノ内において、過去に警備員が窃盗犯に襲われたことやカジノテーブルの現金が強奪されるなどの事件が発生していることから、多額の現金を携行しながら仕事をすることを憂慮せざるを得ないとし、労工局に対してカジノ運営会社がこの措置を撤回するよう仲介を要請したという。