香港・マカオ大手コスメ量販店ササ、中国本土客減少で純利50%超下落=15年上半期、13年ぶり業績警告発表
- 2015/10/23 18:43
- 産業・経済
香港・マカオを中心に「SaSa」ブランドのコスメティック雑貨量販店をチェーン展開するササ・インターナショナル・ホールディングスは10月23日、今年(2013年)上半期(1〜6月)の純利益が前年同期比50%超の減少見通しとする業績警告を発表した。
香港の日刊紙アップルデイリーが同日付電子版で伝えた内容によると、ササ・インターナショナルでは、香港を訪れる中本土旅客の減少に伴い、値下げプロモーションを展開せざるを得ない状況の中、売上、利益率が明確に縮小したためという。昨年上半期の利益は3.4億香港ドル(日本円換算:約52.8億円)、通期では8.4億香港ドル(約130.5億円)だった。同社による業績警告の発表は13年ぶりで、前回は不動産の再評価による業績悪化だったとのこと。
なお、第3四半期(7〜9月)についても売上高、来客数の減少が見受けられるといい、苦戦が続いている模様。9月30日時点の香港・マカオ地区の店舗数は110店舗。リストラ計画はないとのこと。
香港政府統計署の資料によると、今年1〜8月の香港の薬品・化粧品小売売上高は前年同期比0.6%減の285億香港ドル(約4429億円)となっている。