マカオ、映画がテーマの新IR「スタジオ・シティ」開幕=ノンゲーミング要素充実
- 2015/10/28 6:01
- カジノ・IR
マカオ・コタイ地区に10月27日、映画をテーマとした大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ」がオープン。運営会社によると、プロジェクト総工費は32億米ドル(日本円換算:約3900億円)に上る。開幕時の従業員数は5000人で、今後8500人規模まで増えるという。
世界的歌姫マライア・キャリーら豪華スターを招いたコンサート、スタジオ・シティがテーマのショートフィルムで、マーティン・スコセッシが監督を務め、ロバート・デ・ニーロ、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットが出演する「The Audition(原題)」の上演など、華やかなセレモニーで幕を開けた。
スタジオ・シティは、ゲーミングテーブル250台のカジノ、客室数1600室のホテル、約2.8万平米のショッピングモール、5000席の多目的アリーナのほか、世界初の8の字型観覧車「ゴールデン・リール」、バットマンをテーマにしたアトラクション「バットマン・ダーク・フライト」、世界的イリュージョニストとして知られるフランツ・ハラレー氏プロデュースの常設型マジックアトラクション「ザ・ハウス・オブ・マジック」など、これまでマカオに不足していたファミリー向けレジャー・エンターテイメントなどノンゲーミング(非カジノ)要素を多数盛り込んでいるのが特徴といえる。
マカオでは、今年から2017年にかけて大型IRのオープンラッシュが続く。近年、マカオを訪れる旅客数、カジノ売上は右肩上がりの成長を続けてきたが、直近1年間では前者が横ばい、後者が約3割の減少と厳しい状況。新しいタイプのIRが相次ぐオープンに伴うマーケットの活性化に大きな期待がかかる。