プリペイドSIMが全体の6割超=マカオの9月末携帯電話契約数、人口約3倍の182万件に

マカオ政府統計調査局が11月3日公表した最新データによると、マカオの今年(2015年)9月末時点の携帯電話契約数は前年同月比7.6%増となる181万6020件に達した。実に人口の約3倍に相当する。

携帯電話契約数が人口を大幅に上回る背景には、SIMロックフリー端末とプリペイドSIMカードの普及が挙げられる。マカオの人口は64万人だが、年間およそ3000万人の旅客が訪れるアジア有数の観光都市として知られ、市内各所にプリペイドSIMカードの自販機が並び、スーパーやコンビニエンスストアの店頭でも容易に購入やチャージをすることができる。9月末時点の携帯電話契約数のうち、63%がプリペイドSIMカードだった。

マカオ、香港、中国本土は同じ中国でありながら、マカオは853、香港は852、中国本土は86という固有の国際電話の国(地域)コード番号を持ち、通信事業社も各地ごとに異なる。中国本土や香港からマカオを訪れた旅客が携帯電話を利用する場合、国際ローミング扱いとなり通信料が高額となることから、マカオ到着後にマカオの通信事業社が販売するプリペイドSIMカードを購入することが一般化している。

なお、今年9月末時点のマカオの固定電話契約数は4.1%減の14万8307件、インターネット登録アカウント数は10.2%増の32万5920件。

マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

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