マカオの企業別カジノ売上シェア、香港系GEGが24.7%でトップ=10月

マカオ政府博彩監察協調局が11月1日に公表した資料によると、今年(2015年)10月のマカオの月次カジノ売上は前年同月比28.4%減の200.59億パタカ(日本円換算:約3047億円)で、月次カジノ売上は昨年6月から17ヶ月連続の前年割れとなった。

目下、マカオにはカジノ経営権(サブライセンス方式含む)を持つ6陣営が存在するが、10月の企業別カジノ売上では、香港系のギャラクシーエンターテイメント(GEG)が3位だった前月から3.5ポイントプラスとなる24.7%のシェアを獲得し、初めて月間首位に立ったという。マカオの日刊英字経済紙「マカオビジネスデイリー」が独自集計による結果として伝えた。

2位は前月に続きサンズチャイナで、23.1%と前月から1.8ポイントプラス。前月首位のSJMホールディングスは1.1ポイントマイナスの20.6%で3位に沈んだ。4位のメルコ・クラウン・エンターテインメント(MCE)は1.0ポイントマイナスの13.5%、5位のウィンマカオは0.9ポイントマイナスの9.3%となるも最下位脱出、6位のMGMチャイナは2.5ポイントマイナスの10.2%。大規模IR(統合型リゾート)の展開で先行する上位2社がプラスとなったかたちだ。

10月のシェア争いで首位に立ったGEGは、書き入れ時となる10月頭の国慶節連休中の直前にあたる9月末に敷居が低い新しいタイプの直営VIPルームをオープンさせ、好評だったことなどが奏功したとみられる。

なお、10月27日にMCEのスタジオ・シティが開幕、来年(2016年)3月25日にはウィンマカオのウィンパレスの開業も控えており、今後シェアが大きく変動する可能性もある。

GEGの旗艦IR、ギャラクシーマカオカジノのマスゲーミングフロア(資料)—本紙撮影

GEGの旗艦IR、ギャラクシーマカオカジノのマスゲーミングフロア(資料)—本紙撮影


IR運営会社もノンゲーミング(非カジノ)要素の拡充を図る。写真はギャラクシーマカオの大型プール施設「グランドリゾートデッキ」(資料)—本紙撮影

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