香港警察、公式SNS運営に警察官20人投入=月額人件費770万円
- 2015/11/5 14:09
- 香港・大湾区
香港警察は今年(2015年)10月、市民との相互コミュニケーションツールとの位置付けで公式フェイスブックページを開設した。しかし、一部の話題に関するユーザーコメントの多くが削除されるなど、運営側の対応について不満の声も聞かれるという。
香港の日刊紙アップルデイリーは11月5日付電子版で、香港立法会の梁國雄議員が人員、予算、削除したコメントの数などを含む香港警察の公式フェイスブックページ運営体制について議会で質問を行ったことに対し、11月4日に署理保安局の李家超局長から書面で回答を得たと報じた。
回答内容によると、香港警察公式フェイスブックページの運営は広報課の中に新設された警察官20人(うち管理職1名)によるSNSプロモーションチームが担当しており、同チームが公式フェイスブックページのほか、公式スマートフォンアプリ、公式YouTubeの運営も兼ねているとのこと。また、ユーザーコメントについては、粗暴な言葉やゴシップが削除対象としたが、具体的な削除数には言及しなかったという。
なお、香港警察公式フェイスブックが立ち上げ初月(10月)末時点で集めた「いいね!」数は4万8000以上、投稿件数は30以上(1日あたり1.36件)。アップルデイリーでは、香港警察SNSチーム20人の人件費が月額およそ49万香港ドル(日本円換算:約770万円)に上るとの独自試算も合わせて紹介し、これを多いとみるか、少ないとみるかと問うている。