国際カジノ大手MCE、7〜9月期減収減益=マカオ低迷、新開業のマニラで一部カバー
- 2015/11/6 14:51
- カジノ・IR
中国・マカオ特別行政区及びフィリピン・マニラで「シティ・オブ・ドリームズ」ブランドのIR(統合型リゾート)などを展開する国際カジノ大手、メルコ・クラウン・エンターテインメント(以下、MCE)は11月5日、今年(2015年)第3四半期(7〜9月期)業績を公表した。
MCEの今年第3四半期の売上高は前年同期比16%減の9.457億米ドル(日本円換算:約1153億円)。マカオのカジノ施設におけるVIPルームのローリングチップ及びマスゲーミング売上の減少によるものとし、昨年(2014年)12月にオープンしたシティ・オブ・ドリームズ マニラの売上が加わったことでマイナスの一部を相殺したとのこと。調整後EBITDAは22%減の2.373億米ドル(約289億円)。
米国会計基準によるMCEに帰属する純利益は75%減の0.332億米ドル(約40億円)。非支配持分の純損失は0.341億米ドル(約42億円)で、今年10月27日にオープンしたマカオ・コタイ地区のスタジオ・シティとフィリピンのシティ・オブ・ドリームズ マニラの2つのIRプロジェクトに関連するものとのこと。
マカオはラスベガスの約6倍の売上規模を誇る世界一のカジノ都市だが、マカオ全体のカジノ売上は昨年(2014年)6月から今年10月まで17ヶ月連続で前年割れ、今年1〜10月の累計では1960.74億パタカ(約2兆9934億円)と前年同期比35.5%の大幅減となるなど、低迷が長期化している。