マカオの9月新規住宅ローン承認額、前月比35.3%下落=4ヶ月ぶりマイナスに
- 2015/11/12 7:37
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は11月11日、今年(2015年)9月の住宅及び商業物件向けローン関連統計を発表。新規貸付承認額については住宅向けが4ヶ月ぶりに下落、商業向けは上昇に転じた。未返済ローン残高についていずれも前月から上昇を継続した。
新規住宅ローン貸付承認総額は前月から35.3%下落の36億パタカ(日本円換算:約554億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は96.7%。金額ベースではマカオ居民向けが2.6%下落、前月1292%の急上昇だった非居民向けが94.1%の反動減。前年同月比では20.6%の下落となった。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から12.1%の下落となる10億パタカ(約154億円)。このうち、総額の91.4%を占めるマカオ居民向けが13.7%下落。前年同期比では13.8%の下落となった。
新規商業物件向けローン貸付承認額は7.8%上昇の105億パタカ(約1615億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は99.5%。金額ベースでは、マカオ居民向けが8.2%上昇、非居民向けが35.4%下落。前年同期比では116.9%上昇。
9月末時点の住宅ローンの未返済残高は1702億パタカ(約2兆6178億円)で、前月末から0.7%、前年同時期から15.9%のそれぞれ増。このうち、マカオ居民が占める割合は94.1%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月から0.7%、0.1%のそれぞれ増。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から2.3%、前年同時期から33.0%のそれぞれ増となる1538億パタカ(約2兆3656億円)。このうちマカオ居民が占める割合が88.4%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から2.6%増、0.4%増。
9月末締めの住宅ローン未返済比率は0.08%で、前月末から0.01ポイント下落、前年同月から0.01ポイント上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.01%で、前月末から0.03ポイント、前年同月から0.07ポイントのそれぞれ下落。