韓国観光公社系カジノ運営会社、仁川・永宗島のIR開発計画見送り=中国の反汚職キャンペーンによる需要縮小で

韓国観光公社の子会社で、外国人向けカジノ施設「セブンラックカジノ」を運営するグランドコリアレジャー(GKL)が首都ソウルの西方、仁川国際空港のある永宗島(ヨンジョンド)のカジノIR(統合型リゾート)開発計画を見送る方針を決定したという。

マカオの日刊紙澳門日報が11月12日付紙面で韓国メディアの報道を引用して報じた記事によると、開発計画の見送りの背景には、中国における反汚職キャンペーンによる需要縮小があるとのこと。GKLの上級社員は韓国メディアの取材に対し、現時点での申請は見送るものの、将来的に機会が見込まれると判断した場合、あらためて申請を考慮することはあるとコメントしたという。

韓国当局は近く永宗島におけるカジノ経営ライセンスを複数陣営に対して発給するとされ、中国に近い地の利を活かし、外資系IRの誘致による東北アジアの観光拠点化を図りたい意向という。

永宗島のカジノIRについては、香港・マカオを中心にの高級宝飾品チェーンなどを展開する周大福グループをはじめとした中国本土、マカオ、香港の複数企業が参入に関心を示していると報じられている。

韓国・仁川国際空港(資料)—本紙撮影

韓国・仁川国際空港(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  3.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  4.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  5.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun