中国版新幹線、マカオ隣接の珠海と北京結ぶ夜行列車運行へ=桂林との直通列車も
- 2015/11/13 9:31
- 香港・大湾区
中国の国鉄にあたる中国鉄路は11月12日、中国・広東省・珠海市の珠海駅と北京市の北京西駅、桂林市の桂林北駅を結ぶ直通高速列車を来年(2016年)1月10日から運行することを公式ウェブサイトで発表した。
珠海と北京、桂林の間の高速鉄道(中国版新幹線)の線路はつながっているが、これまでは華南地区の新幹線ターミナルとなる広州市の広州南駅で一旦下車して別の列車に乗り換える必要があった。
中国鉄路のウェブサイトによると、来年1月10日から従来まで北京西駅、桂林駅と広州南駅の間を結んでいたD923/4列車、D2367/8列車をそれぞれ珠海駅まで延長する。
珠海駅から北京西駅へに向かう列車は毎週月・金・土曜日の運行で、珠海駅を午後7時9分に出発し、北京西駅には翌日午前6時51分に到着するという夜行型。途中停車駅は6、営業キロは2414キロ、所要時間は11時間42分、営業時速は毎時250キロ。使用される列車は16両編成で、1号車と16号車が2等車(座席)、2〜7、9〜15号車が日本のA寝台に相当する軟座、8号車が食堂車。全区間の料金は2等車利用の場合で710元(日本円換算:約1万3700円)。
珠海駅と桂林駅を結ぶ列車は毎日運行で、珠海を午前8時50分に出発し、桂林北駅には12時52分に到着する。営業キロは562キロ、所要時間は4時間2分、途中停車駅は8。全区間の料金は2等車利用の場合で166元(約3200円)。
珠海駅はマカオとの玄関口にあたる拱北イミグレーション施設に隣接して建つことから、鉄道による中国本土各都市とのアクセス向上に対する期待も高い。拱北とマカオ側の關閘イミグレーションの間は徒歩で往来可能な陸路のボーダーとして知られる。