マカオ、ニセ警官2人組御用=麻薬捜査装い観光客を連れ出し暴行加え金品奪った疑い
- 2015/11/19 17:02
- 社会・政治
マカオ司法警察局は11月16日、同局の警察官を名乗った上で観光客から金品を奪った強盗の疑いでマカオ籍の21歳と25歳の男2人を逮捕したことを明らかにした。
司法警察局によると、被害者は中国本土からマカオを訪れていた男性旅客で、11月13日にマカオ・コタイ地区のIR(統合型リゾート)のファストフード店で食事をしている際、麻薬捜査中の司法警察局の警察官と名乗る2人組の男から「職務質問」を受け建物外に連れ出されたという。その際、男らに身分証の提示を求めたところ、いきなり拳で頭部を殴られた上、今度はトイレに移動させられ、続けて暴行を受けた後、現金およそ3万パタカ(日本円換算:約45万円)の入った鞄を奪われたとのこと。
その後、司法警察局では、犯人が逃走に使った車両の情報などから容疑者としてマカオ籍の男2人を割り出し、11月16日に男らをそれぞれの自宅で逮捕。家宅捜索の結果、被害者のものと見られる金品が見つかったという。
容疑者2人はいずれも強盗について認める供述をしているが、警察官になりすましたことについては否認しているとのこと。