マカオのパンダ、オス1頭が繁殖計画参加のため永久帰国=11月29日に専用機で故郷の中国・四川省へ
- 2015/11/27 8:16
- 社会・政治
現在、マカオにはオス2頭、メス1頭の3頭のジャイアントパンダが飼育、展示されている。このうち、オスのスーヤン(蜀祥)について、中国の全国ジャイアントパンダ繁殖計画に参加するため、11月29日に専用機で中国へ戻されることが決まった。
2009年、マカオ返還10周年を記念して中国中央政府からマカオへジャイアントパンダのつがいを贈ることが発表され、2010年12月にスーヤン(当時の名前はカイカイ)とメスのシンシンがマカオへ到着し、2011年1月からコロアン島のマカオジャイアントパンダパビリオンでの展示されてきた。マカオでの繁殖が期待されたが、その矢先、メスのシンシンが昨年(2014年)6月に急性腎不全及ぶ合併症の血性腸炎で急死してしまう。これを受け、繁殖可能年齢に達し、健康状態も良好なスーヤンの新たなパートナー探しが課題となっていた。
その後、マカオ返還15周年を迎えた昨年12月、別のジャイアントパンダのつがいがマカオに贈られることが決まり、新たに迎えるつがいがカイカイ、シンシンの名前を継承し、初代カイカイは元の名前のスーヤン(蜀祥)に改名し上、全国ジャイアントパンダ繁殖計画に参加するため中国本土に里帰りし、マカオには戻らないとする方針が明かされた。
今回、スーヤンが中国へ永久帰国することを受け、マカオで飼育、展示されるジャイアントパンダは今年4月にマカオへやって来た「2代目」にあたるカイカイ、シンシンのつがいのみとなる。
マカオ政府は11月29日のスーヤンの帰国当日に送別イベントを開催するとのこと。