マカオのパンダ、オス1頭が繁殖計画参加のため永久帰国=11月29日に専用機で故郷の中国・四川省へ

現在、マカオにはオス2頭、メス1頭の3頭のジャイアントパンダが飼育、展示されている。このうち、オスのスーヤン(蜀祥)について、中国の全国ジャイアントパンダ繁殖計画に参加するため、11月29日に専用機で中国へ戻されることが決まった。

2009年、マカオ返還10周年を記念して中国中央政府からマカオへジャイアントパンダのつがいを贈ることが発表され、2010年12月にスーヤン(当時の名前はカイカイ)とメスのシンシンがマカオへ到着し、2011年1月からコロアン島のマカオジャイアントパンダパビリオンでの展示されてきた。マカオでの繁殖が期待されたが、その矢先、メスのシンシンが昨年(2014年)6月に急性腎不全及ぶ合併症の血性腸炎で急死してしまう。これを受け、繁殖可能年齢に達し、健康状態も良好なスーヤンの新たなパートナー探しが課題となっていた。

その後、マカオ返還15周年を迎えた昨年12月、別のジャイアントパンダのつがいがマカオに贈られることが決まり、新たに迎えるつがいがカイカイ、シンシンの名前を継承し、初代カイカイは元の名前のスーヤン(蜀祥)に改名し上、全国ジャイアントパンダ繁殖計画に参加するため中国本土に里帰りし、マカオには戻らないとする方針が明かされた。

今回、スーヤンが中国へ永久帰国することを受け、マカオで飼育、展示されるジャイアントパンダは今年4月にマカオへやって来た「2代目」にあたるカイカイ、シンシンのつがいのみとなる。

マカオ政府は11月29日のスーヤンの帰国当日に送別イベントを開催するとのこと。

今年(2015年)8月、マカオで7歳の誕生日を迎えたスーヤン(写真:IACM)

今年(2015年)8月、マカオで7歳の誕生日を迎えたスーヤン(写真:IACM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府交通事務局(DSAT)は4月11日、マカオ及びマカオにとって第二の旅客ソースとなる香港…
  2.  マカオ治安警察局は4月10日、マカオ半島の中区に所在するマンションの一室について、無認可宿泊施設…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所及び赤信号での道路横断…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月11日、(前月28日にミャンマーで発生し、隣国のタイでも大きな…
  5.  マカオでは世界的な健康意識の高まりを受け、マカオでは屋内公共エリア及び公園などの大半を禁煙とする…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun