外国人駐在員の生活費ランク、マカオがトップ30入り

国際人事コンサルティング会社、ECAインターナショナルは12月10日、今年(2015年)9月1日時点の外国人駐在員の生活コスト調査結果を発表。マカオが前年の99位から一気に順位を上げ29位となり、トップ30圏内に入った。

世界順位は1〜4位がスイスのチューリッヒ、ジュネーブ、ベルン、バーゼルの順で、いずれも前年から3ランクずつアップ。アジア最高位は上海の7位で、前年から5ランク上昇。上位30都市のうち、香港・マカオを含む中国が6都市を占めた。日本は東京の12位が最高で、前年から2ランクダウン。中国の都市が軒並み順位を上げた理由については、昨今の人民元高が挙げられるという。

この調査は40年以上の歴史を持ち、年に2回結果が公表されている。調査対象都市は世界450、対象項目は家賃、光熱水費、自動車購入費用、子女教育学費など、駐在員の暮らしに必要とされる商品やサービスとのこと。調査結果は企業が海外駐在員の生活費手当を計算する際などに利用されているという。

【資料】
外国人駐在員にとって最も生活費の高い30都市
今回順位(前回順位)都市名(国名)
1位(4位) チューリッヒ(スイス)
2位(5位) ジュネーブ(スイス)
3位(6位) ベルン(スイス)
4位(7位) バーゼル(スイス)
5位(1位) ルアンダ(アンゴラ)
6位(11位) キンシャサ(コンゴ)
7位(12位) 上海(中国)
8位(13位) 北京(中国)
9位(26位) 香港(中国・香港特別行政区)
10位(8位) ソウル(韓国)
11位(2位) オスロ(ノルウェー)
12位(10位) 東京(日本)
13位(36位) コナクリ(ギニア)
14位(30位) 広州(中国)
15位(38位) マンハッタン/ニューヨーク(米国)
16位(45位) 深圳(中国)
17位(3位) スタヴァンゲル(ノルウェー)
18位(24位) シンガポール(シンガポール)
19位(9位) コペンハーゲン(デンマーク)
20位(22位) テルアビブ(イスラエル)
21位(121位) ブエノスアイレス(アルゼンチン)
22位(25位) エルサレム(イスラエル)
23位(28位) ポートモレスビー(パプアニューギニア)
24位(21位) プサン(韓国)
25位(14位) リーブルヴィル(ガボン)
26位(18位) 横浜(日本)
27位(20位) 名古屋(日本)
28位(55位) ニューヨーク(米国)
29位(99位) マカオ(中国・マカオ特別行政区)
30位(52位) ホノルル(米国)
※ECAインターナショナル調べ(2015年9月1日時点)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区の統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオに併設する現地最大規模のウォーターパ…
  2.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  3.  マカオ政府統計センサス局(DSEC)は4月17日、2024年マカオの環境統計を公表。同年のマカオ…
  4.  総合不動産サービス企業のJLL(仲量聯行)は4月17日、同社がマカオ・コロアン島の石排灣地区に位…
  5.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2025…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun