マカオ、空き巣7割減=1〜10月、防犯意識高まり受け

マカオ司法警察局は12月10日、ビル管理業者や自治会関係者らを集めたマンション防犯交流会を開催。この中で、同局マンション防犯チームから今年(2015年)1〜10月の侵入窃盗(空き巣)事案が7割超の大幅減だったとする統計が紹介された。防犯意識の高まり、住民と警察による連携が奏功した結果とのこと。

マカオの今年1〜10月の侵入窃盗事案は前年同期比72%減の46件で、被害総額は279.6万パタカ(日本円換算:約4236万円)、1件あたりで最も被害が大きかった事案は52.3万パタカ(約792万円)だった。発生時間は午前0時から午前4時と午後4時から午後8時が最も多かったという。侵入方法は偽カギが3割超、てこでこじ開けるなどの工具使用がそれに次ぐという。玄関ドアからの侵入が67%を占めた。

エリア別では、タイパ島とコロアン島で28%を占め、次いでマカオ半島新口岸・皇朝区が多かった。一方、マカオ半島の高士徳、三盞燈、司打口、下環といった古くからの住宅街では減少した。また、空き巣被害に遭ったマンションのうち、61%が8階建て以上の高層マンションだった。

司法警察局では、ビル管理業者に対し、最新の監視カメラなどの防犯システムの導入により、マンション内へ不審者を侵入させない取り組みを進めるよう呼びかけた。

マカオ司法警察局本部で開催されたマンション防犯交流会=12月10日(写真:マカオ司法警察局)

マカオ司法警察局本部で開催されたマンション防犯交流会=12月10日(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオで無資格にも関わらず薬剤の注射による美容医療行為に従事したとし…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は9月6日、今年(2024年)5〜7月期の住宅価格指数を公表。 …
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオの高齢者を狙った特殊詐欺(電話詐欺)事案に関与したとして20代…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun