「香港式ミルクティー」の便秘解消効果が話題に

年末年始に香港旅行を計画中の方も多いだろう。香港名物としてガイドブックで必ずといっていいほど紹介されているのが「香港式ミルクティー」。街のあちこにある茶餐廳(チャーチャンティン)と呼ばれる喫茶レストランで提供される定番のドリンクのひとつだ。

香港では、出勤前に目覚めの一杯として日々これを愛飲している人も多いが、飲むのを止めたとたんにお通じの調子が安定しなくなったという声も聞かれるなど、便秘解消効果が話題になっているという。

英国式ミルクティーは紅茶に牛乳と砂糖を加えるが、香港式ミルクティーは牛乳ではなくエバミルク(無糖練乳)を使うのが最大の特徴。また、数種類の紅茶の葉をブレンドしたものを濃いめに淹れることから、独特の香り高く滑らかな口当たりも魅力といえる。

香港式ミルクティーの便秘解消効果について、香港の日刊紙アップルデイリーが12月17日付電子版で専門家のコメントを引用して報じている。香港の政府登録栄養士、サムソン・ジム氏によると、紅茶には脱水及び利尿効果をもたらすタンニンやカフェインが含まれるため、腸管内の糞便を乾燥、固形化されることから、便秘に悩む人は控えめにした方がいいという。一方、香港式ミルクティーで使われるエバミルクの乳脂肪分は10%以上で、同3〜4%のホールミルク(全乳)の2倍以上にあたり、乳脂肪分には腸管を滑らかにする働きがあることから、スムーズな排便につながるというのだ。ちなみに、朝起きてすぐなどの空腹時に飲むことで効果が最も高まるという。

なお、英国式ミルクティーや、イタリア式のカフェラテはフレッシュミルクを使うため、腸管を滑らかにする効果は限定的とのこと。

香港式ミルクティー(資料)—本紙撮影

香港式ミルクティー(資料)—本紙撮影

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