マカオ返還記念日、中国復帰16周年=過度なカジノ依存からの脱却目指す
- 2015/12/20 17:50
- 社会・政治
きょう(12月20日)、1999年12月20日にマカオがポルトガルから中国に返還され、一国二制度の下、マカオ特別行政区が発足してから16周年の記念日を迎えた。
マカオ特別行政区政府は同日午前、金蓮花広場で国旗・区旗掲揚式、マカオタワーでレセプションを開催。午後にはタイパ島のオリンピック・スポーツセンター・スタジアムで音楽コンサート、夜にはマカオタワー前の会場で花火大会といった祝賀イベントの数々が予定されている。
マカオ特別行政区のフェルナンド・チュイ(崔世安)行政長官はレセプションでスピーチを行った際、目下マカオ経済は調整期にあるが、全体的な経済パフォーマンスは依然として健康的であり、着実な公共財政、低い失業率、経済の新活力の萌芽が見受けられるなど、大局的にみて安定を維持していると述べた。また、マカオの次の一年について、チャンスとチャレンジが併存するとし、過度なカジノ依存からの脱却を図るべく、経済の適度な多元化を推進していく意向をあらためて示した。
マカオ経済は返還以降、長きに渡って右肩上がりの成長を続けてきた。しかし、昨年(2014年)はカジノ業の不振を受け、返還後初めてとなるマイナス成長を記録。マカオのカジノ売上は今年に入って以降も前年割れが続いており、今年も2年連続のマイナス成長となる見通しで、試練の時期を迎えている。