中国本土旅客2桁減響く…11月の訪マカオ外客数7.6%減の258.9万人=通年では2年連続3000万人突破見通し

マカオ政府統計調査局は12月28日、今年(2015年)11月の入境旅客統計を公表。同月の訪マカオ外客数は前年同月比7.6%減、前月から1.8%減となる258万9451人(のべ、以下同)となり、このうち51.9%を日帰り旅客が占めた。旅客の平均滞在時間は前年同月から0.2日増の1.1日、宿泊を伴う旅客に限ると0.2日増の2.1日。

旅客の居住地別では、訪マカオ旅客の大半を占める中国本土が前年同月比12.6%減となる172万6859人、このうち個人旅行者に限ると17.6%減の77万4661人。省市別では広東省が77万2547人で最大となり、以下、湖南省の7万797人、福建省の6万7911人と続く。その他の主要居住地では香港が0.9%増の51万2537人、台湾が21.6%増の8万4697人、韓国が10.8%増の4万6071人、日本が8.8%増の2万7217人といずれもプラスを記録。10月の入境旅客数に占める中国本土旅客の割合は66.7%で、前月から2.2ポイント下落している。

今年1〜11月の累計入境旅客数は前年同期比3.1%減の2808万530人。このうち、中国本土旅客が4.4%減の1875万3911人で、全体に占める割合は66.8%。

昨年(2014年)、訪マカオ外客数(中国本土、香港、台湾含む)は過去最高となる3152万人(のべ、以下同)に達し、初めて3千万人の大台を突破した。今年も12月を残すのみだが、新規イベントの実施などによる集客策を打ち出していることもあり、昨年実績の258万6829人から大きく下ぶれすることはないと予想され、前年をやや下回るものの、2年連続で3000万人の大台を突破する見通し。

マカオは人口64万人、面積30平方キロ(山手線の内側の約半分と同じ)という小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリなどの国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

マカオを代表する観光名所の1つ、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)—本紙撮影

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