マカオ居留権獲得できず不満…文化財に落書きした82歳の香港人逮捕

マカオ治安警察局は12月31日、今年(2015年)11月初旬にマカオ半島北部にある文化財、關閘拱門(1870年建造)の壁面に落書きされているのが見つかった事件に関し、82歳の香港人の男を逮捕したことを明らかにした。

同局によると、事件発覚後の捜査でこの男が容疑者として浮上したという。その後、12月30日にマカオへ入境した際に身柄を拘束。この際、所持品の中からサインペン9本などが見つかった。男は同局の取り調べに対して余罪を含めて3件の犯行を自供、再び同じ行為を繰り返すつもりで再度マカオ入りしたことを認めたとのこと。

なお、犯行の動機については、マカオ居留権資格を得ることができなかったことが不満だったと供述したという。同局では、この男を加重器物損壊罪で被疑者を送検する方針。

マカオはカジノ税収という潤沢な財源があることから、居留権保有者に対する社会福祉制度が充実しており、特に高齢者への保障が手厚いことで知られる。

文化財などに落書きした容疑で逮捕された82歳の香港人の男と証拠品(写真:マカオ治安警察局)

文化財などに落書きした容疑で逮捕された82歳の香港人の男と証拠品(写真:マカオ治安警察局)


マカオの文化財、關閘拱門(資料)—本紙撮影

マカオの文化財、關閘拱門(資料)—本紙撮影

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