マカオ居民の預金、2ヶ月連続減少=15年11月、マカオ貨幣・金融統計
- 2016/1/5 19:56
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は1月5日、昨年(2015年)11月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が0.8%上昇、通知預金が0.4%下落となり、M1は前月から0.2%減少。同時に、準通貨負債は2.0%下落、通貨供給量M2は1.7%減の4697億パタカ(日本円換算:約7兆40億円)となった。前年同月と比較してM1が3.4%上昇、M2が3.0%下落。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は30.0%で前月から0.8ポイント、前年同月から4.2ポイントのそれぞれ増、香港ドルの比重は50.6%で、前月から0.1ポイント下落、前年同月から1.0ポイント増、人民元の比重は7.4%で、前月から0.3ポイント、前年同月から7.7ポイントのそれぞれ下落、米ドルの比重は9.7%で、前月から0.5ポイント下落、前年同月から2.4ポイント増。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から1.8%減の4577億パタカ(約6兆8250億円)。通貨別ではマカオパタカが1.0%増だった一方、香港ドルが1.9%、人民元が5.9%、米ドルが6.2%、その他外貨が0.2%のそれぞれ減、。非マカオ居民による預金は前月から2.1%減の2681億パタカ(約3兆9778億円)。公共部門の銀行システムへの預金は1.5%減の1244億パタカ(約1兆8550億円)に。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比1.5%減の8502億パタカ(約12兆6778億円)となった。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.2%、42.3%、10.4%、23.8%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月比0.1%増の3893億パタカ(約5兆8051億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ27.2%、65.7%、0.8%、5.5%で、金額ベースでは1060億パタカ(約1兆5806億円)、2558億パタカ(約3兆8144億円)、32億パタカ(約477億円)、213億パタカ(約3175億円)。対外部門への融資は前月比1.3%減の3820億パタカ(約5兆6941億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.5%、24.0%、19.6%、49.6%で、金額ベースでは57億パタカ(約850億円)、917億パタカ(1兆3669億円)、747億パタカ(約1兆1135億円)、1896億パタカ(約2兆8262億円)。
【預貸率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は11月末時点で前月末と比較して0.9ポイント上昇の66.9%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.8ポイント上昇の90.7%。